わたしがおれるかな、、、そうしろと父に言われた気がした。
結局1週間口をきかなかった娘は、一人暮らしの契約をしていないと判明。
昔、父が私が一人暮らしするのに、人知れず休日一人で内定した会社まで行ったのを思い出した。
どこへ行くにも車で、どこへ行くのも母と一緒だった父。
休日にネクタイしめて、新宿の高層ビルまで視察に行ったなんて信じられなかった。
どんなキモチで父は電車に乗ってひとり都会にいったんだろう。
いや、父が私のためにわざわざそんなことをするなんて想像がつかなかった。
母に比べて話す機会も少ないし、私のために行動するタイプでもなかったはずなのに、、、。
そんなことをふと思い出した。
おれるかな、、、もうとめるのはやめよう。
その週末父と同じように娘の部屋探しに付き合った。
きっと父も私にこんな感情を持っていたんだろうな。
母から聞いたことがある
「あいつは一年も経たず、もう一人暮らしは嫌だと帰ってくると思ってた」
すると母は、
「ええ、一年も経たず、家に帰りたいって言うから、石の上にも三年よっていいましたよ、私」
と父に話したら怒られたんだとか。
一人暮らしを許そうと思ったらキモチも楽になったみたいだ。
いつか子は巣立つもの。
いつまでも勝手に心配しても仕方がない。
こうして、親子の縁切りは1週間で修復した。
✿一日がんばった自分に、心地よいよい眠りを堪能したい