プロの仕事と契約書、そして決断力
久々に契約書を読んだ。
しかし、この契約書を最初から最後までちゃんと読んだかしらとふと思った。
あーーー、そういえば説明会にいく前に契約書を読んでネットでカンタンな試験を受けたから、事前に読んだなぁ。
普段契約書の内容が問題ないか一字一句読まなくちゃいけないと分かっているけど、やたら長くて難しい文文が並び一度読んだだけじゃ分からない文書。つい、ななめ読みしちゃうのは私だけでしょうか。
でも、こちらの記事を読んで、契約書の内容は確認しておくことはたいへん重要なこととなんだと改めて思いました。
必要であれば、仕事さえ断る決断ができる自分を持つ。
その昔、ネットワーカーとしてあるグループに参加して仕事をしていた時、ライターとしての尊厳を考えさせる出来事がありました。
普段雑誌記事を書く仕事の場合、記事を書き上げると、同じプロジェクトの編集メンバーが誤字脱字を直し、原型を留めないくらいに書きなおしたりされます。で、その書き直された文書が右から左に流れて雑誌記事になる。
ライター修行中の私は、それが当たり前だと思っていましたが、ある日、新しいライターの方が参加したプロジェクトに私も参加しました。
すると、その方は編集者の書き直しを拒否されたのです。勝手に自分の文書を書き直しをしないでくれと。
さらに、プロジェクトリーダーが編集の書き直しがこのグループのやり方だから従いなさいと圧力をかけると、「パワハラに絶対に服従しません」と宣言されたのです。
確かに、編集者による文書の書き直しは、そこまで書き直す必要はないのではと思うところも多く、でも、あたりまえのように勝手に書きなおされたまま絶対的に作業がすすんでいく。
だから、「私の文書を勝手に手直しするな」「パワハラには屈しないぞ」という新しいスタッフの行動はとても衝撃的でした。
その頃、私が所属したネットワーカーグループの世界はカリスマ主婦のお友達が集まった感が強く、すでにでき上がった慣れ合いの職場だった。これって、私が馴染めない幼稚園のママ友の世界となんら変わらないなぁと感じてました。
仕事をする時、郷に入れば郷に従えは必要だと思います。しかし、少しでもおかしいと思ったら勇気を持って、自分の疑問をぶつけてみる。その上で納得できなければ撤退する決断力を備える必要があると知りました。
私も常々そのネットワーカーグループでの仕事のやり方に疑問を感じ、その疑問がその事件がきっかけで明確になりそのグループから離れました。そして、十数年後、クラウドワーキングでのネットワーカーの働き方を体験して、ネットワーカーとしての働く場が整備されてきたなぁと実感しました。クラウドワーキングも、さまざまな問題も山積みだと思います。けど、私には、ママ友の慣れ合いの世界のストレスがないぶんかなり風通しがよくなりました。
話は戻りますが、自分を守る術として、自分の置かれる、あるいは置かれていることにアンテナをはることはとても大切なのです。だから、仕事をはじめるための契約書に目を通し、書かれていることを一字一句理解したうえでサインをすることは大切。仕事に限ったことではなく、ネットの社会では、いろいろなことがボタンひとつで契約できてしまう。しかし、契約ボタンを押す前に、長くて、細かくて、難しくて、読みたくない契約書・注意事項など 必ず読むようにしましょう。