悪いことだけど悪いことの身代わり…--☆
今日は父の命日。
子供の頃、夏といえば、伊豆や千葉に魚釣りがてらぶち旅行に出かけた。
大抵どこも予約せずに行き当たりばったり。
魚が釣れそうな防波堤に行って魚を釣ったり、海で泳いだり。
夜になったら観光協会で民宿を紹介してもらう。
昔は携帯もスマートフォンもないから
空きがみつからない時は父が民宿を一軒一軒あたっていく。
で、宿泊先が見つかると夕食をとり、お風呂をいただき、夜釣りに出かけた。
堤防に腰掛け、餌をつけた糸を海になげる。
あとは、ゆらゆら動く浮きをひたすらボーッと見続けた。
そんな時間を父と過ごすのがとっても大好きだった。
春夏秋冬、アウトドア派の父は、私を外に連れ出しては楽しいことをたくさん教えてくれた。
今やネットで宿泊先を見つけ予約も簡単にできる。
まさに父が生きていたらスマートフォンを使いこなし、夏休みはいろいろでかけただろうな。
今は生活が厳しくて家族旅行になかなかいけないけどね。
3年前、うちの家族と弟で雲見に行った。
私が父に教えてもらったように、娘に釣りの楽しみを教えたかった。
娘ふたりだったし、相方はどちらかというとインドア派。
幼い娘を川や海に連れて行くのは実はとっても怖かった。
せいぜい、江ノ島の海岸をぷらぷら歩いたくらいだった。
娘たちは。最初海に入るのを嫌がったが、
浮き輪をつけて泳ぐうちすっかり楽しくなったみたい。
帰る頃はまた朝釣りしたいよ〜って言っていた。
先週末実家で庭掃除をしていたら、父の釣り道具が入ったトートバッグを見つけた。
じいじ、娘たち連れて一緒に釣りしたかっただろうな。
そうだ、この最悪な状況を絶対乗り越え、楽しい夏休みをすごせるようになるんだ絶対。
父や母がいたあの夏の日。
進行形でいろいろな問題があって押しつぶされそうな気になる。
でもね。相方が「自分たちはどうにかできると思っているでしょ。そう思うキモチが大切なんだよ」って言ってくれた。
一年前父がはっきり私の目の前に現れて
「早く起きろ、友達がたくさんのプレゼントを持ってきてくれたぞ」と私にはっきり話しかけてくれた。
その時の私、大丈夫大丈夫と自分にいいきかせてはいたけど、全てがダメダメで心がぼきぼきと折れていた。
でも、辛いキモチを父に話したら父はやさしく微笑んでくれた。
そして、その日面接はうまくいき、今もその職場で働き続けている。
最近思うんだけど、私を落とした会社に就職していたら、きっと辛いことが待ち受けていた。
だって、今はあの時何がしたいのと自分に問いかけたときの答えに近い仕事ができている。
きっと、この仕事に就くために他の会社とはまったく縁がなかったんだ。
私は、本意じゃない仕事に就こうとしていた。
それと同様に、相方と結婚し、娘たちに出会うために他の方とはうまくいかなかったんだ。
今苦労しているのは、せっかく身につけた知識をブラッシュアップするためなんだ。
これからますます素敵な出会いがあると父は暗示してくれている。
嫌なことは全てが運気の上るための礎なんだと思う。
基本、嫌なことにはなるべく遭遇しないほうがよいと思うけどね。
この間、娘ふたりを残し家を留守にした。
なんだか分からないけど、何か悪いことが起こる気がしていた。
そう、いわゆる胸騒ぎというやつです。
すると娘が私のスイカを落としたと泣いて電話をかけてきた。
でも、私はスイカを落としただけで良かったと思った。
さらにその瞬間、私のカバンの金具がパキッて折れた。
私は、悪いことがまだ起こるのかな?それとも悪いことは全てが金具に集まり割れたのかな?って思っていた。
結果は後者だったようだ。
確かに、お気に入りのステッカーを貼っていたカードだから無くなったのはショック。
でも、何かが起こると感じていたことがそのカードを失うという悪いことで済んだことに感謝した。
そう思うことが正しいかどうかなんて分からないけど、今までに何度も経験している。
そして、起こった悪いことにもっと悪いことが起こらないように身代わりに起こってくれてありがとうと感謝するようにしている。
変かな、私?